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2024.09.02 | 研究

慶應義塾大学医学部との共同研究グループによる「心血管疾患患者への汗乳酸センサを用いた新しい運動評価法の開発」を目的とした医師主導治験の研究論文が「Scientific Reports」誌に掲載

 昨年2月に主要評価項目を達成した、当社と慶應義塾大学医学部との共同研究グループによる「心血管疾患患者に対して、皮膚に貼るだけで汗の乳酸値を測定できるバイオセンサを用いた新しい運動評価法の開発」を目的とした医師主導治験(当該記事)に関して、慶應義塾大学医学部スポーツ医学総合センターの勝俣良紀専任講師らによる研究論文(共著:弊社代表中島)が国際学術雑誌「Scientific Reports」に掲載されました。
 本治験では、汗中乳酸値の測定から得られた汗乳酸性代謝閾値(sLT)で嫌気性代謝閾値(AT:心臓リハビリテーションの運動処方の重要な指標)を推定できることが示され、主要評価項目を達成し、有効性を確認しました。また、汗乳酸センサを貼付することに関連した有害事象はなく、安全性も確認されました。この方法は従来の呼気ガス分析と比べてより簡便であり、高価な機械も要しません。このようなシステムを利用することで心疾患患者のリハビリテーションが適切に実施され、より多くの患者に、運動療法が普及する可能性を秘めていると考えられます。共同研究グループは、引き続き当機器の医療機器製造販売承認を目指し開発を進めてまいります。
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